ズッカ－マン社新商品「トロバドール」バージナル

ズッカ－マン社が組み立てキット定番のKoSクラビコードの兄貴分、「トロバドール」バージナルを発売します
KoS（キング オブ スエーデン）クラビコードで初めて楽器を自分で作ったと言う方は多いと思います。その兄貴分。当然組み立てキットを販売しますが、また完成品もお買い求めいただけます
【企画コンセプト】
"どこでもハープシコード！！"　気楽にどこにでも持って行けるハープシコードがほしい
プロの演奏家の皆様の「音域がそこそこあって、しっかりしていて、軽量で、車の後部座席に積めて、通奏低音や伴奏の仕事に持って行きやすい楽器を作って」というご要望で企画しました
●軽量で小型（車の後部座席に積める）
●頻繁に調律しなくてよいように、安定した楽器で
●トランスポーズ（４１５と４４０）も必要
●音色は強くしっかりしていて、小アンサンブルの中ではっきりと聞こえる音
「トロバドール」はこういったご要望にお応えするために作られました
また、おうちにハープシコードが欲しいけど場所がない！！という方にも最適です
音域は使い勝手のよいＣ－ｆ３の４．５オクターブで、さらに最低音にもう１鍵、「ユーティリティ　キー」としてエキストラ鍵を加えた５４鍵
【ショートオクターブ】
知識のある奏者の方の場合、このエキストラの音はショートオクターブとして活用していただけるでしょう。その為にはＢ（H♭)鍵をＧに、Ｃ＃鍵をＡに、Ｅ♭鍵をHまたはＢ(H♭）にあわせます。一方、一般的にはこの最低音鍵を、演奏プログラムで必要とされるＣより下の最低音、たとえばＢ♭やＡ，またはＧなどにあわせます
華麗なモールディングなどの装飾は省き、スタンドや上蓋、譜面台などもなしで手頃な価格の楽器を目指しました。職業演奏家の方であれば、単純にこの楽器を演奏会場に持ち込み、テーブルの上に乗せ、譜面は昔そうされていたようにジャックレールの上に置いて演奏を始めます
トロバドールの最初の試作品を買ったお客様からは、この要求に充分お応えすることができたと言ってもらえたそうです
価格を抑えるために上蓋、脚、譜面台は無しで企画されたのですが、最初の2台はプロの演奏家が購入。彼らからの要望で譜面台は標準装備になりました

「トロバドール」バージナルのビデオ

「トロバドール」バージナル　ケース製作ビデオ

【仕様など】
レジスター：１ｘ８'
54Keys, C to f3, 415-440　Transpose
譜面台
５６ｃｍｘ１３２ｃｍｘ１９ｃｍ、２２ｋｇ
脚は別売オプション

価格は円安もあって苦労しています。下記はあくまでも予価（税込）です
完成品目安　￥1,200,000- （完成品の価格は製作者によって変動します）
キット 　　　 ￥498,000-

ズッカーマンのキットには完成度に応じていくつかの選択肢があります。完成度があがるほど価格は高くなります。通常は下記の「フラットパーツ」で日本に在庫してご提供していますが、より完成品に近いものもとりよせ可能なのでご相談下さい（納期は余分にかかります）
キットの完成度による段階： Ａ．フラットパーツ　Flat parts　（個別の部品は組み立てられておらず、切り出した板の状態）
　 Ｂ．外装ケース組み立て済み Case assembled （外側のケース部だけ組み上がった状態）
Ｃ．響板組み込み状態 Case assembled soundboard installed （外装ケースは組み上がって、その中に響板も組み込まれた状態。ブリッジ装着、鍵盤装着、ピン打ち、弦張り、仕上げ塗装などの作業が必要）

オプション
ねじ込み式脚　Screw in taper legs
真鍮蝶番付きの蓋　Brass hinged lid and flap
イタリア風のパーチメント（羊皮紙）ローズ　Italian style parchment soundboard rose
ルッカ－ススタイルのローズ　Ruckers style rose
外装塗装キット　Case painting kit
専用の運搬ケース（検討中。詳細未定）

日程：キットは2015年3月入荷。完成品は５月頃に入荷見込みです

＊写真の響穴ローズはオプションです
製作マニュアルはＣＤ（英語版）で付属していますが、順次日本語翻訳中です。また、ネット上には外装製作解説ビデオがアップロードされています。これも英語の解説ですが、日本語キャプションを製作中です