古楽器輸入販売・ムジカアンティカ湘南|チェンバロ、クラビコード、TOROガット弦、バロック弦楽器、バロック弓、19世紀ギター、バロックトランペットなど各種取扱

2013年フランクフルト出張ご報告

2013/04/23

4月10日~13日に実施されたムジーク・メッセ・フランクフルトに出張してきましたのでご報告申し上げます。このショーは、楽器関係のトレードショー(一般向けではなく、本来楽器問屋、大手楽器店などが買い付けを行うためのもの)としては世界の三大ショーの一つです(他の二つはアメリカのNAMMショーと上海のミュージックチャイナ)。世界中の51ヶ国から約1,500社の出展
さびしいことに、バロック関係の楽器の出展はほとんどなくなりました

01Nomura.jpg 02Nomura.jpg 今年はメッセ会場には3日だけ参加予定。ところが出発直前に風邪をひいてしまい、ほとんど歩くゾンビ-状態です。取引先の人たちとも、事前に打合せのアポイントをとってあったので会話はできましたが、会ってもなるべく握手もしないように、という情けない状態。会場は乾燥してほこりっぽく、試奏の騒音の為に大声で怒鳴らなければ会話もできない環境です。マスクをした怪しい東洋人がうろついていて、展示各社の皆さん不安だったのではないでしょうか。不調のために、会場などではあまり写真はとれませんでした。食事ももっぱら流動食。(ミネラルウォーター中心ですが、間にビールやワインが入るのは意地汚いですねぇ)
03TORO.jpg 04Kabuto.jpg ガット弦のTOROさんたちが、イタリアのサッレ村から車で12時間かけて来てくれました。夜は僕が行きつけのザクセンハウゼンにあるアップルワイン・レストランで会食。TOROさん達は肉が食べたいというので、肉の大皿盛り合わせを頼みました。



Fleishplatte.jpg 僕は写真をとりそびれたのですが、同行の渡邉さんが送ってくれましたので掲載します。レストランに居た他のお客様達も「オォー、グーテンアペティート」とはげましてくれるぐらいお肉の山盛り。でもなんとか5人(僕は本調子ではなかったので、実質4.5人)でほぼ完食!
横の兜は、トロ兄弟の末弟ベニアミーノさんに昨年生まれた坊やのために、我が家からもってきた5月飾り。大荷物だったけど、ベニアミーノさんはとても感激してくれました。鎧櫃から出してセットアップのしかたも実演。今頃はサッレ村で飾られているでしょう。写真は左から、今スペイン在住の渡邉さん、ピエトロ・トロさん、私、ベニアミーノ・トロさん、トロさんの友人(運転手伝い)
TOROさん以外も、弦楽器のIESTA、松脂のメロス、バロック弓のバルビエロ、バロックトランペットのミュンクヴィッツ、スタンド類のリライアンス、音楽小物のヴィエンナワールド、楽譜卸のグラールなど、旧知の取引先とも打合せをしてきました
05Lacote.jpg 06MetalPegs.jpg 今回の出張の一つのテーマはギターです。現代のクラシックギターは、20世紀初頭に大音量が出るように改良が進みましたが、音量拡大が必ずしも音質や表現力の改善につながるとは限らないのはバイオリンなどの擦弦楽器と同じ。19世紀に作られていたギターや、それ以前のバロックギターも音量こそ出ないものの、独自の表現力があります。ギターの黄金期を作ったといわれるソル、アグアド、ジュリアーニらが活躍した時代に使われた楽器をご提供できればと思って検討中です。5コース複弦のバロックギター。単弦になり、6コースになっていったいわゆる19世紀ギター。右の写真は、19世紀フランスで精力的に新しいギターを作っていた有名なラコートのオリジナルの糸巻きです。会場が暗かったので写真がボケていますが、ヘッドの裏から貫通する糸巻きに真鍮の蝶ネジがついています。実際にラコートを弾いてみると、チューニングの難しさ(すぐにバックラッシュしてゆるんでしまう)に悩まされますが、この蝶ネジは、それを固定するためのもののようです。昔から楽器の製作者はいろんな工夫をしたんですね

ここから先は仕事がおわり、やっと風邪も治まりかけてから、フランクフルト近郊のマインツ市で一日すごしたときの写真です。ホテルでゆっくり仕事をしたり、少し市内観光にもでかけました。少しずつ食欲も回復してきたので、せっかくのドイツのシュニッツェルやリースリングも駆け込みで味わって参りました
07MainzHotel.jpg 08MainzDomMarket1.jpg 左の写真はマインツの駅前広場に面したホテル、ケーニヒスホフ。古い建物ですがクリーンに手入れされており、受付も英語OK、フレンドリー。朝食も典型的なドイツのホテルのメニューでおいしかった。右はマインツの大聖堂。昔は、アルプス以北のキリスト教界ではトップであった大司教座がありました。その大聖堂ですから、立派さは推して知るべし

09MainzDomMarket2.jpg 10MainzDomStreet.jpg 何百年も前から続いていると思われる市場の喧騒の中に「涙の流れるままに」が響いてきました。音をたどっていくと路上で金管カルテット。2曲目はハイドン。ナチュラルトランペットは吹かないの?と聞くと、ピッコロまでしか吹けない、とちょっとくやしそう^^


大聖堂の次は聖シュテファン教会へ。有名なシャガールのステンドグラスです。石造りの教会独特のひんやりと暗い空間が、ガラスを通した深い青に染まっています
11StStephanEntrance_cr.jpg 12ChagallRT.jpg 13MainzChagall_cr.jpg











最後にきて体調も少し回復。このまま帰国するのはくやしいから、最後の日はドイツ料理とドイツワインでしめましょう。たまたま日曜日だったので閉まっているお店もありましたが、典型的なドイツ飯、ドイツワインの店に。シュニッツェルとリースリングです(白ワインだけど、まぁ、最後だからいいことに 18Augustier.jpg 19Riesling.jpg 20Schnitzel.jpg 21Breakfast2.jpg

楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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