古楽器輸入販売・ムジカアンティカ湘南|チェンバロ、クラビコード、TOROガット弦、バロック弦楽器、バロック弓、19世紀ギター、バロックトランペットなど各種取扱

オーケストラの中のガット弦

2010/12/05

TOROガット弦をご愛用いただいているY響のバイオリニスト、O様から、いつもより多めのご注文をいただいたので「切れやすいですか?」と心配してお尋ねしたところ、下記のようなうれしいお便りをいただきました ガット弦に興味はあるけれど、オーケストラの中では使えないのではないかと懸念されている皆様にお役に立つのではないかと思って、O様のご了解いただいた上で転記させていただきます どうぞご参考にしてください
ご意見やご質問のある方もいらっしゃるかと思いますので、コメントをいただきやすいように、掲示板の方にも同じ記事を掲載させていただきます。よろしければそちらでコメントなどどうぞ:
→ 掲示板の該当記事

『いいぇ、今回まとめ買いをしたのはそんな理由ではなく、単にストックが多いということに安心する質だからです。
TORO弦は、はっきり言って切れにくいです。
以前にもお伝えしたと思いますが、こんなに切れないガット弦を私は他に知りません。
というか、TOROが演奏中に切れた経験はいままでに一度しかありません。
この前の10月頭にバロックのコンサートを抱えていて、それにむけリハーサルしてました。
今年の9月はやたらじめじめした(この梅雨よりも酷く)日が続いていて、そのリハーサルルームもとんでもなく蒸していて(80%以上あったと思う)、最悪な環境でしたが、その時バンと切れたのが最初で最後の経験です。
うわ、この弦も切れるんだ、と変な風に感じたものです。

バロックだけでなく、私は普段職場で使っているモダンにもA,Eとガット弦を張っています。
それはプロオケの中では一般的なことではなく、「変わったことをしている」部類に入るかもしれません。
だから、演奏中に切れる、ということは、できたら避けたい。
「やっぱりね・・」と周りに思われるのはくやしいじゃないですか。
また、本番中に弦が切れると、後ろの人に切れた楽器を渡していって、一番後ろの人が舞台袖に引っ込み、弦を張り替えて戻ってくる、という作業をします。
その場合、私のE線が切れて渡され、張り替えようと思ったら、なんだかわからない弦がついてるわ、アジャスターもなくてどうやって新しい弦を張ったらいいのかわからないわで、大変な迷惑をかけることになります。
したがって、私は常に、弦の状態に気を使うようにしてきました。

しかし、TORO弦を使うようになって、それはどんどん軽減されています。
もちろん、チェックは怠りませんが、不安は全くなくなりました。
だって、切れないんだもん!
今では、そろそろ替えた方がいい音するかな?となってから替えます。
切れるまで使ってたら、どこまでいくことやら。
E線で一月半、A線は3か月くらいでしょうか。
E線を替える2回に1回はA線も替える、という感じですかね。
明確にこうなったら替える、というのはなく、気が向いたら、というのが正直なところですが。
いずれにしろ、TOROの耐久性はかなりなものであることを証言いたします。』

O様、いつもご愛顧、ご支援ありがとうございます

楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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