クレモナの楽器ショー MondoMusica 2009
2009年10月2日から4日まで、イタリアのクレモナで行われた楽器ショー、モンドムジカ MondoMusica 2009 に行ってきました。これは、「手工」楽器。特にヴァイオリンなどの弦楽器を中心にしたショーとしては世界最大規模だと思います。楽器本体だけでなく、工具や材料など、手工楽器製作者には欠かせない材料の専門店も数多く出店。弦楽器好きの皆様には一日いてもあきないショーですね。今年は景気の低迷やインフルエンザなどもあって心配したのですが、出展者は昨年並みか少し少ないぐらい。来場者は昨年以上の活況でした
写真多数でご紹介します。それぞれの写真をクリックして、拡大してご覧ください
会場の入り口から中の写真です
右端は会場の一角のバー/カフェーコーナー。歩き疲れたらちょっと休憩
左端はバーコーナーにあるおみやげもの売り場。クレモナ名物の「トッローネ」(イタリア版千歳飴のようなものです。ルネッサンス時代の大公の結婚式で使われたという由緒あるもので、めずらしいけど、まぁ、あまり喜ばれない(^_^;).。 二枚目はIESTAの皆さん。右端が劉社長。 右端の写真はTORO兄弟と。左側がピエトロ・トロ社長。右側がベニアミーノ・トロさん。オペラが大好きという人ですが、良質の弦を真摯に作ってくれています
弓の製作者。フィレンツェのラスパンティさん。真ん中はパドヴァのバルビエロさん。右端はバルビエロさんのバロック弓
左端のヴァイオリンは弾けません(!)。木彫の専門会社が技術サンプルとして出店。楽器用の木材(トーンウッヅ)の専門の会社も数多く出店。製作者たちが真剣に良い材料を選んでいます
工具専門店、ブリッジ屋さん、弓の毛(馬の尻尾ですね)の専門店
ケース屋さん、ペグなどのパーツ屋さん、テールピースの専門店
ヴァーニッシュ(塗料)専門店。クレメール・ピグメント(顔料)というニューヨークの会社のようです。カタログをもらってきてありますので、ご興味のある方はどうぞお問い合わせを。右端は日本のヤマハ。数年前にサイレントヴァイオリンなどを出店しはじめたのですが、今年は最高級の手工のものだけを展示。日本未発売のモデル(かな?)
同じ日本のローランド社も、クラシックシリーズを出展。特に新商品のオルガンは注目をあびていました。真ん中はキタローネ。右端はヴィオラ・ダ・モーレ
ダモーレを演奏している人は目が見えないそうです。お願いすると、てさぐりで楽器を手にとって演奏してくれました。同じくヴィオラ・ダモーレのヘッド。愛は盲目、という典型的なダモーレの彫刻ですね。右端はギターやチェンバロなどに使われる羊皮紙の響穴飾り。小さなポンチを使って打ち出していきます
左端トレブル・ガンバと作者のゴール・エンジェルさん。楽器を見ていると向こうから声をかけてくれました。どうも変な日本人がバロック楽器を見て回っているらしい、と友達から聞いていた様子。ちょっと触らせてもらいましたが、とてもよかった。そのはずで、ガンバの名手パンドルフォさん彼の楽器を弾いているとのこと。クレモナのコンペティションんで金賞受賞歴あり。いいはずですね。(さすがにお値段も。。。(^_^;) 中はチェロ二重奏。メーカーのデモのようです。会場では、来場客(それもレベルは高いですが)やプロのこういったデモ演奏があちこちで聞かれます。右端はチェンバロと歌のデモ・コンサート。昨年はまったく仕切りがない場所で、せっかくの音が聞こえませんでしたが、今年は一応まわりに壁は作ってあるうえに、PAも使用。それでもホール全体天井からはねてくる音がうるさくて、歌手の方には気の毒でした
目を丸くして見ていたら、デモのお兄さんがうれしそうに「弾こうか?」と言ってくれました(笑)。新しく作られたばかりのようです。昔、こういった楽器が作られたことがあったそうで、シューベルトの曲だ、といって演奏してくれました。オルガンのように押さえればいいというものではなく、やはりハンマーでたたかせなければいけないので、足の動きが派手になりますね
コメント(1)
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すばらしいですねー。興奮が伝わってきます。わくわくしながら写真拝見しました!