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古城-4 城の生活

2006/07/28

ラポッテンシュタイン城-4 城の生活
昔のお城での生活はどうだったのか。今でこそ電気もひかれ、お風呂・シャワーで熱いお湯も出て水洗トイレもあるという結構な環境ですが、昔はそんなものはなかったわけですから。今のお城の施設から多少でも想像できます。
まずはキッチン。大岩の上にほとんど直接設けられた、ほとんど焚き火の上に大釜を吊るすだけという感じの台所です。煙がすごかったでしょうね。ここの上階がダイニングになっていて暖房もかねていた模様。
その隣。床は岩の天辺がそのまま、というところが従者たちの溜まり場兼食堂だったようです。
その溜まり場の片隅に積んであった石の砲弾。1645年に攻め寄せたスエーデン軍のものだそうです。


場内のあちこちに大量にある鹿の角。今でもまわりは森林ですから、鹿はたくさん居そう。まして昔は普通にその辺に居たのでしょうから、主要な蛋白源だったのかもしれません。中にひときわ大きな角があったのは、今では見られなくなったヨーロッパ野牛でしょうか。


内城の上層階に展示してあった昔の武具。左の写真はご存知、騎士の鎧ですね。壁にかかっている銃の中で細長いものは17世紀ごろのアラビア銃だそうです。当時は文化、技術の両面でアラビアは先進国でしたね。今でも数字や化学用語にその頃の影響が残っています。
真ん中の髑髏が着ているのはチェーンメール(鎖鎧)。これでも20kgあるといっていました。
なぜかその展示室にあったトイレ。外壁を見上げた時に出っ張っていたのがこれですね。便座の下は素通しで自然落下式。。。(^^;;
こういうトイレが無い場合はオマルのようなもので受けて窓から投げ捨てる方式も一般的だったようですから、トイレの形があるだけましなのでしょう。


左の写真は地下牢です。さすがに暗く、陰鬱な雰囲気。この写真の下は大部屋になっているようですが、別に独房と竪穴もあり。どちらも明かりはなく真っ暗。竪穴は狭い井戸のようなところで下には水がたまっています。こちらは牢といっても拷問の一種だったようで、飢塔とでも訳すしかないような名前がついていましたから、ここに放り込んで飢えるにまかせたのでしょうか。昔は領主に裁判権があったりするので、上の入り口の中には床が張られて裁判所にもなっていたようです。
中の写真は天井が低めで暗い感じにうつっていますが、最上階にある割と広い音楽室。狭い石の螺旋階段を登るとステージに出ます。舞台の上にはどっしりしたグランドピアノ。多分近代に作られた場所でしょうね。
暗い感じの写真が続いたのでおまけは音楽室の窓から眺めた夕空です。





どんな楽器ができるのでしょう、楽しみですねー
音はプロがそれなりの水準にしてくれるでしょうし
何より愛着の逸品となることは間違いなし。
腕力も気力も、余力のあるうちに決断されたことは
流石と思います。
やる気になったら行けるよ、どうぞ、と聞こえてきそうですが
独逸語?英語?ハードルどころかお城の壁より高い壁。
写真で垣間見させていただくことで香りをいただきました。

楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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