弊社社名(コースタルトレーディング)とベニス
2014/10/13
弊社の正式な(登記上の)社名は「有限会社 コースタルトレーディング」です
社名とネットショップ名についてお尋ねをいただくことがあります
サラリーマンをやめてからは遊んで暮らすつもりだったのにご縁があって仕事をすることになtってしまい、そのための会社設立を急いだのであまりよく考えずに決めた名前です。皆様には耳慣れない言葉でわかりにくいかと思います。すみません
(ムジカ・アンティカ湘南というのは、起業後ネットを利用して全国のお客様にサービスを提供する際に、ホームページの名前が「コースタル.....」ではあまりにもわかりにくいと思ってつけた、ネットショップ名です)
![xebec.jpg](http://coastaltrading.biz/img/xebec-thumb-250x256.jpg)
昔は車も鉄道も飛行機ももちろんありませんでしたから、陸路を行くには人力か馬、馬車などに頼るしかなく、道路がさほど整備されていたわけでもないので非常に効率が悪い。商売として意味のある物量を運ぶには川や海をたどる船によるのが一般的でした。だから、欧州の昔からある大きな街はかならず大きな川か、または海に面しています。(ロンドン/テームズ川、パリ/セーヌ川、ウィーン/ドナウ川、ローマ/テヴェレ川など)
海外の古楽器メーカーとおつきあいを始めるに際して、こういった貿易の初期、よちよち歩きで始めるという気分でこの名前にしました。たまたま住所が「茅ヶ崎市東海岸南」だったということにも掛けていますw
右図は、風向きが変わりやすい地中海でも航海しやすい縦帆の「ジーベック」というタイプの帆船。(帆船というのは基本的に風に逆らっては進めませんが、縦帆であれば斜め/ジグザグに風上に進めます。後代、大航海時代になると風向きが安定している偏西風を利用するので、横帆主体の大型帆船が主流になります。)
![WingedLion.jpg](http://coastaltrading.biz/img/WingedLion-thumb-250x187.jpg)
ベニスというのは皆様ご存じのようにアドリア海のラグーン(潟)に作られた町です。当然、鉱業、農業などの資源があるわけではありません。そのために、貿易立国をはかります。それに特化して国の体制を作り上げました。8世紀から18世紀まで千年以上続いた共和国というのはこの時代奇跡的とも言えるでしょう。(日本では、江戸300年の平和といいますが、その三倍以上)
一つには当時西欧社会を精神的に支配していたキリスト教、ローマ教会にしばられなかったということも大きいかもしれません。もちろんキリスト教徒ではあるのですが、9世紀にアレキサンドリアから四大福音記者の一人聖マルコの遺骸(またはそうみなされるもの)を買い取り(盗み取り?)ベニスに持ってくることによって独自の精神的支柱を作ります
右写真はベニスのシンボルになっている、聖書を持った有翼の獅子(ベニスの守護聖人であるサン・マルコの象徴)
![veneziamap.jpg](http://coastaltrading.biz/img/veneziamap-thumb-250x216.jpg)
地中海貿易を制覇して栄えたベニスも大航海時代の始まりとともに基盤が揺らぎ始めます。大西洋航路が開けて新大陸との通商が盛んになるにつれてオランダやイギリスなどの新興海洋国家に主導権が移ります。それにつれて地中海航路、「沿岸航海」の重要さが薄れていきます
![VenezianFlag-s.jpg](http://coastaltrading.biz/img/VenezianFlag-s-thumb-250x187.jpg)
ベニスが当時としては文明の進んだオリエントから珍しく貴重な物資を西欧に運んでビジネスにしたように、弊社としては海外のいろいろな楽器、資材を日本の皆様にご提供し続けられればと思います。ベニスも千年間まったく変わらなかったわけではなく、世界情勢の変化にあわせて変わり身を続けます。弊社も情勢の変化にあわせて扱い商品や取引先も常に見直しが必要かな、と大げさに言えば歴史に学んだ旅行でした
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