ガット弦の探究-訳者前書
STRINGS
by Oliver Webber
訳者前書:
これは、イギリスの「ガブリエリ・コンソート」が「バロック」でも「ルネッサンス」でもない、「初期バロック」様式の音楽を演奏するために最適の楽器を求めて行った「モンテヴェルディ ヴァイオリン」というプロジェクトから派生したガット弦に関する記事の拙訳です
筆者はガブリエリ・コンソートのヴァイオリニストであるオリヴァー・ウェッバーさんで、翻訳掲載をご快諾くださいました。ここに感謝の意を表します
弊ホームページをご覧いただく皆様の中には、ご自分の楽器にどういった弦を張るかというヒントを求める方も多々いらっしゃるかと思います。この記事中にも述べてありますが、弦楽器は弦だけでなく楽器の個体差やセッティング、基準ピッチ、演奏スタイルなど多くの要素が関連して、個々の条件の違いがとても大きいので、この記事の中の数値をそのままご自分の楽器にあてはめるのではなく、この記事でウェッバーさんらが最適な弦を探究した考え方や方法論、背景の知識などをご活用いただいてご自分にとっての最適弦を求める一助にしてください
訳文の最後のところでは、ウェッバーさんが「リアルガット」という弦の制作について触れています。実際に、楽器の制作も含めてプロジェクトに協力したジョージ・ストッパーニという製作者の方が、「リアルガット」という名称で弦を販売もしているようですが、ホームページを見る限り個人の制作レベルのようです。
http://www.stoppani.co.uk/Real_Gut_Strings.htm
この文中で、良質のガット弦について触れられていますが、現在弊社でご提供しているTORO弦は、多くの点でこの要求に見合う質のものをご提供できているのではないかと感じています。皆様のご感想、ご鞭撻なども引き続き伺えれば幸いです
*訳注:原文ではストリンギングというキーワードが多出します。訳文としては「弦の張り方」としましたが、原意としてはただ「弦を張る」だけでなく、弦の太さの選択も含めて楽器にあわせた弦を選ぶというニュアンスを含むと思われます
ガット弦の探究-前編に
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