古楽器輸入販売・ムジカアンティカ湘南|チェンバロ、クラビコード、TOROガット弦、バロック弦楽器、バロック弓、19世紀ギター、バロックトランペットなど各種取扱

【翻訳資料】ギター:6弦への道のり

2014/01/25

ギター
6弦への道のり
"The guitar: the transition to the 6 strings"
Sinier de Ridder
2011 Basel

この資料は、フランスのSinier de Ridderさんが2011年にバーゼルで行った講演の内容です。著者のご了解のもとに、弊社の渡邉 廣が邦訳いたしました

ギターという楽器の歴史を概観し、特に19世紀に行われた現代ギターへの変身の課程を解説してあります。すべてのギター愛好家の皆様にご一読いただければと邦訳の労をとってもらったしだいです
A4 6ページという短いものですが、ギターが中世の先祖からモダンの6弦ギターになった課程でどういう改良が行われたかとい要素を解説してあります

ギター:六弦への道のり

Guitarras Romanticas 068 OK.jpg 目次
1.ギターの始まり、17世紀以前
2.18世紀のギター
3.絹芯・金属巻き弦の開発
4.6弦への変化:19世紀
5.19世紀における、ギター変革の6つのポイント
 5-1.一番目の変革:絹芯・金属巻弦
 5-2.二番目の変更点:下駒弦孔の貫通
 5-3.三番目の変更点:響棒(力木)
 5-4.四番目の変更点:棹の取りつけ方
 5-5.五番目の変更点:指板
 5-6.六番目の変更点:下駒の枕
6.スペインギターから現代へ
訳者後書
著者略歴
訳者略歴


訳者後書より
この文章は著者によるThe guitar: transition to 6 strings と題された、スイスバーゼルでの講演をまとめたものである。一般的に現在、クラシックギターと言うと、19世紀後半にスペインのギター製作家、トーレスによってなされた改良をベースとした6弦で、弦長が65cm前後の楽器を指す。それ以外の"クラシックギター"を見る機会が極端に少ないこともあり、漠然と、ギターは昔からこの形をしていたのではないかと思っている愛好家もいらっしゃることとは思うが、実際にはやはり、現在のこの形に至るまでには歴史の流れの中で、幾多の変遷を経てきている。
ここで、著者は18世紀後半にいかにしてギターが6弦となったかという事実をひも解くとともに、そこで大いにもてはやされた19世紀のロマンティックギターも、やがては我々の目にする現代のギターに取って代わられる様を記述するとともに、現代に於いて、一部のギタリストからは18世紀、19世紀の音楽を、その時代の楽器で演奏する、という動きが徐々に増えてきていることを述べている。過去の楽器を失われてしまったものとするだけではなく、ギターという楽器の大きな歴史の流れの中で、過去の音楽、音を知ることも、より幅広くギターを楽しむ道となるのではないだろうか。

著者略歴
著者は一見、一人の名前の様に表記されているものの、実際のところはMr.Daniel Sinier と Ms Françoise de Ridderの御二方で、国立高等装飾芸術学校を卒業の後、パリで古楽器修復アトリエを開き、その後、1979年にフランス中部のサン シャルティエに移り、現在に至っている。それ以来、40年間以上に渡り、現在もギター、マンドリンを中心とした広範な古楽器の修復、記録、評価活動とともに、楽器製作に関わる講演、出版活動に精力的に当たっている。
イタリアEdizioni II Salabue社から出版された"LA GUITARE"の第一巻ではパリを中心とした1650年から1950年の間のギター製作家とその作品に関して、またその第二巻では、フランスの弦楽器製作のもう一つの拠点、ミルク-ルのギター製作家達に関する深い考察がなされている。

pdfファイルのダウンロードはこちら ↓ でどうぞ(無償)
ギター:6弦への道のり

プリンターが無いなど、プリントしたものをご希望の方は実費100円+送料でお送りします(弦などの商品といっしょにご注文いただけば同梱できます)。下のボタンからどうぞ

または弊社ショッピングカートから商品カテゴリー「書籍・教材・CD」→ 「ギター:6弦への道のり(A4プリント)」でお求めください

楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

コメントする

コメントしてください

サイン・インを確認しました。 さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

よくあるご質問