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オーストリアの古城(再録記事)

2008/10/13

以前アップしてあったシリーズの再録です
数年前にオーストリアで古楽器製作セミナーのために二週間、12世紀に建てられた古城に住まわせてもらったときの記事です
サーバーを引っ越ししたときになぜか記事そのものが消えていたので再録いたします
記事数がいくつかあるので、個別にトップページから飛ぶのではなく、このページからジャンプするようにしておきます

1.古城-1:ラポッテンスタイン城にて(この記事です)
2.古城ー2:ゲートから部屋まで
3.古城ー3:由来と歴史
4.古城ー4:城の生活
5.古城-5:お城での食事
6.古城-6:お城の自然
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オーストリアの森の中の古城、ラポッテンシュタイン城に来ました。古楽器製作のサマーワークショップ2週間コースに参加。ヴィオラ・ダ・ガンバを作ります(予定です (^^;;))
詳しくはワークショップが終わって俗世間に戻ってからゆっくりご報告の記事を書きますが、まずは取り急ぎのご報告いたします。

ウィーンから車で約2時間。全体に平坦な農村地帯を抜けて起伏のある森林地帯へ。標識に従って小さな村を抜けて、林の中の道を登った先にお城はありました。
15世紀から増改築を重ねてゴシックからルネッサンスまでいくつかの様式が入り混じっています。「お城」というには小ぶり、「砦」というには大ぶりな、あえていうなら「城砦」になるのでしょうか。こちらの名前も Burg Rapottenstein(ブルク ラポッテンシュタイン)。Schloss (シュロス・城館という感じでしょうか?)ではなく「ブルク」という名前に戦時に備えた砦という語感が感じられます。大きな一枚岩の上に建てられているというこのお城は、かって占領されたことがないらしく、破壊されずに昔の建物がほとんどそのまま残っています。オーストリーの中でも観光客がよく訪れるお城のようで、時間を決めてガイドツァーも行われていました。どうも個人の所有のようで(持ち主は住んではいない)管理人は周辺の森の管理人も兼ねています。(中世ヨーロッパでは「森」というのは資源としての価値が高く、伝統的に「森番」という職業は権威を持っていたように思います。)
今回参加するワークショップはこのお城の中の一角、雰囲気からすると昔は貯蔵庫だったようなところで行われます。また、参加者はそれぞれ、さながら中世のお城にタイムスリップしたようなお城の中の一室をあてがわれました。(今日聞いたところでは、僕の部屋は、以前、このお城の先代の持ち主が住んでいた部屋だそうです。窓からの眺めはいいし、いやに待遇がいいな、と思ってました。)
ワークショップはすでに1日半が過ぎましたが、慣れない鉋がけや大工仕事、身体の節々が痛い。2週間たったころには慣れているのでしょうけれど。
こういう古城ですから内部ではインターネットのアクセスはできず、この記事のアップロードやメールのやりとりはワークショップの合間を縫って城の外にある森番さんの事務所で無理をお願いしてアクセスしています(ADSLなので遅い。昔のダイアルアップよりはマシだけど。。)。一日に一回だけ、あまり長時間もできないので、まずは状況報告まで。(写真のアップロードに時間がかかる!!) お城の外から見上げたところと、入り口のゲートです。中に入ってからはどうぞ続きの記事をお楽しみに。
Burg10001-2.jpg

楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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