古楽器輸入販売・ムジカアンティカ湘南|チェンバロ、クラビコード、TOROガット弦、バロック弦楽器、バロック弓、19世紀ギター、バロックトランペットなど各種取扱

ウィーンの古楽器工房

2006/04/12
ウィーンの街中、オペラハウスなどのある中心部から歩いてもいけるほどのところに古楽器の工房がある。ヌピさん(写真左)とシモーヌさん(写真右)の二人が共同で使っている工房だ。ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)に興味があって、ウィーンで製作家はいないかと訪ねたところこのお二人に行き当たった。なかなか広い、きれいな工房。上にはどうもヌピさんが家族で住んでいる様子。話を聞くと、二人とも200kmほどはなれたところの大学で楽器製作の指導もしながら、個人の製作家としてこちらで楽器も製作販売しているとのこと。


別の記事でご報告した古城での夏季講習会はこのお二人がメインになって進めているプロジェクトだ。お二人はヴィオールだけでなくリュート、テオルボ、バロック・バイオリン、ハーディーガーディー等々、およそ古楽で使われる弦楽器ならなんでも製作している。それもかなりの研究に基づいてなされており、シモーヌさんは論文も出版している。ヴィオールについては「イギリス方式で、表板を小割にして曲げて接着する。それを削るので木の繊維をきらずに活かしている。結果として表板を薄く強靭に作ることができるので音が良いんだ」とのヌピさんの弁。楽器の値段はバス・ヴィオール6弦で、日本に持ち込んで100万円を超えるぐらいの価格。安くはないが無茶な値段ではない。現在注文が溜まっていて2年待ちとのこと。アーティストからの注文は気を使う?と聞くと「楽器を弾いてくれる人にプロかアマチュアかの差はない。その時点で自分の納得できるベストのものを作っておわたしするだけ」という明快な返事。
多少待っても、しっかりと良心的に作られた楽器を手に入れたい方、どうぞご相談ください!

楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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