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オーストリアの古城

2006/07/20

ラポッテンシュタイン城にて
オーストリアの森の中の古城、ラポッテンシュタイン城に来ました。古楽器製作のサマーワークショップ2週間コースに参加。ヴィオラ・ダ・ガンバを作ります(予定です (^^;;))
詳しくはワークショップが終わって俗世間に戻ってからゆっくりご報告の記事を書きますが、まずは取り急ぎのご報告いたします。

ウィーンから車で約2時間。全体に平坦な農村地帯を抜けて起伏のある森林地帯へ。標識に従って小さな村を抜けて、林の中の道を登った先にお城はありました。
15世紀から増改築を重ねてゴシックからルネッサンスまでいくつかの様式が入り混じっています。「お城」というには小ぶり、「砦」というには大ぶりな、あえていうなら「城砦」になるのでしょうか。こちらの名前も Burg Rapottenstein(ブルク ラポッテンシュタイン)。Schloss (シュロス・城館という感じでしょうか?)ではなく「ブルク」という名前に戦時に備えた砦という語感が感じられます。大きな一枚岩の上に建てられているというこのお城は、かって占領されたことがないらしく、破壊されずに昔の建物がほとんどそのまま残っています。オーストリーの中でも観光客がよく訪れるお城のようで、時間を決めてガイドツァーも行われていました。どうも個人の所有のようで(持ち主は住んではいない)管理人は周辺の森の管理人も兼ねています。(中世ヨーロッパでは「森」というのは資源としての価値が高く、伝統的に「森番」という職業は権威を持っていたように思います。)
今回参加するワークショップはこのお城の中の一角、雰囲気からすると昔は貯蔵庫だったようなところで行われます。また、参加者はそれぞれ、さながら中世のお城にタイムスリップしたようなお城の中の一室をあてがわれました。(今日聞いたところでは、僕の部屋は、以前、このお城の先代の持ち主が住んでいた部屋だそうです。窓からの眺めはいいし、いやに待遇がいいな、と思ってました。)
ワークショップはすでに1日半が過ぎましたが、慣れない鉋がけや大工仕事、身体の節々が痛い。2週間たったころには慣れているのでしょうけれど。
こういう古城ですから内部ではインターネットのアクセスはできず、この記事のアップロードやメールのやりとりはワークショップの合間を縫って城の外にある森番さんの事務所で無理をお願いしてアクセスしています(ADSLなので遅い。昔のダイアルアップよりはマシだけど。。)。一日に一回だけ、あまり長時間もできないので、まずは状況報告まで。(写真のアップロードに時間がかかる!!) お城の外から見上げたところと、入り口のゲートです。中に入ってからはどうぞ続きの記事をお楽しみに。




あーやっぱりそうだったんですね。たしか以前、夏には古城で楽器作り、というお話をなさってましたから今回のヨーロッパはそれかなぁと思っていました。
続きのお話を楽しみにしています。
森番さん?ハリーポッターの森番さんとチャタレイ夫人の森番さんしかイメージがわかない・・・Mom@墓守世間知らず

ヨーロッパの森は重要な燃料や資材としての木材、鹿・猪・兎などの食肉資源としてとても大事だったみたいですね。密猟者の取り締まりや勝手に薪を切らないように監視もしていたようだし。
ここでは木材をおおがかりに切り出して販売しているようだから、森の樹木の健康管理や植林ローテーションなども管理しているみたい。それなりの管理力、専門知識がいるのでしょう。

一度も占領されていないからでしょうか、良い状態で残っていますね。
一般的なイメージのお城よりも、親しみのわく外観ですね。

うん、こじんまりしてる割に、守りの固いお尻、じゃないお城(爆)ですね。(タイプと変換間違い!)
こんなお城に2週間住まわせてもらって、とてもいい体験でしたよ。

楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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