Blog: 2006年11月アーカイブ

梁塵秘抄と古楽

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「梁塵秘抄」は読んだことありますか?時代も世界も違いますが、ルネッサンスやバロック期の音楽と共通するものを感じたのであえて記事にしました。

「梁塵秘抄」平安時代末期のころの俗謡(「今様」といわれた)を、後白河法皇が編纂した歌曲集ですね。当時は楽譜が整備されていたわけでもなく、雅楽などの大陸伝来の宮廷音楽はともかくとして、メロディーやハーモニーなどを表記する方法はなかったようですから、今に残るのは歌詞としての文章だけ。もっとも、今様の伴奏はもっぱら鼓を使ったと思われる記述も残っているので、笙、篳篥、琴、琵琶のたぐいはあまり使われず、手拍子や鼓などで拍子をとりながら歌詞を詠唱する、という風情だったのかもしれません。
中でも有名なのは次の歌です。「あぁ、あれか」と思われる方も多いでしょう。

  遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん
  遊ぶ子供の声聞けば 我が身さへこそゆるがるれ

なにしろ古いものですから、解釈もわかれるようですが、大意としては「無心に遊ぶ子供たちの声を聞いていると自分の身体も自然と動き出してくるようだ」という趣旨でしょうか。この「自分」をどういう立場に想定するか。また「遊び」をどう読むか、などで意見がわかれるようですけれども。

もう一つ有名な、デートをすっぽかされてつく悪態の歌。

  我を頼めて来ぬ男
  角三つ生えたる鬼になれ さて人に疎まれよ
  霜雪霰降る水田の鳥となれ さて足冷たかれ
  池の浮き草となりねかし と揺りかう揺り揺られ歩け

デートをすっぽかしやがったバカヤロウ
角が三つも生えた鬼になっちまえ みんなから毛嫌いされるがいい
霜と雪と霰が降る水田に立つ鳥になっちまえ 足がこごえて辛い思いをしろ
湖に浮かぶ根無し草になっちまえ あっちでこづかれ、こっちでこづかれ、宿無しになっちまえ

*以上、野村意訳です。学術背景はないので文責はとれません! (^^;;
 きちんとした解説は後述する先賢の皆様の本でご参照ください。

あ、そうだ。なんでそれが「古楽」?ですよね。
古楽が、音楽が大量消費時代に入る(モーツァルト、ベートーベン以降)より前、すぐれて個人的な環境で楽しまれていたのと同じように、歌う人間の生身の身体が感じられるような気がするのです。日本の文学でいう和歌が洗練された形式にのっとって鑑賞されることを想定した「知」で構成された表現形式であるのと対照的に、「情」を直接ぶつけてくる。その意味では「いのり」「呪」と同族かもしれません。

源平争乱のさなかにあって身分は人の世の最高位だった後白河法皇が、自分で愛唱もし(歌いすぎて喉を三度もつぶしたそうです)、編纂までした梁塵秘抄。この法皇もどういう人だったんでしょうかね。
o(^-^)o ワクワク


私も全部目をとおしたわけではありませんが西郷信綱さんの著述が(昔の出版なので読みにくいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが)楽しめました。

梁塵秘抄と古楽

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「梁塵秘抄」は読んだことありますか?時代も世界も違いますが、ルネッサンスやバロック期の音楽と共通するものを感じたのであえて記事にしました。

「梁塵秘抄」平安時代末期のころの俗謡(「今様」といわれた)を、後白河法皇が編纂した歌曲集ですね。当時は楽譜が整備されていたわけでもなく、雅楽などの大陸伝来の宮廷音楽はともかくとして、メロディーやハーモニーなどを表記する方法はなかったようですから、今に残るのは歌詞としての文章だけ。もっとも、今様の伴奏はもっぱら鼓を使ったと思われる記述も残っているので、笙、篳篥、琴、琵琶のたぐいはあまり使われず、手拍子や鼓などで拍子をとりながら歌詞を詠唱する、という風情だったのかもしれません。
中でも有名なのは次の歌です。「あぁ、あれか」と思われる方も多いでしょう。

  遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん
  遊ぶ子供の声聞けば 我が身さへこそゆるがるれ

なにしろ古いものですから、解釈もわかれるようですが、大意としては「無心に遊ぶ子供たちの声を聞いていると自分の身体も自然と動き出してくるようだ」という趣旨でしょうか。この「自分」をどういう立場に想定するか。また「遊び」をどう読むか、などで意見がわかれるようですけれども。

もう一つ有名な、デートをすっぽかされてつく悪態の歌。

  我を頼めて来ぬ男
  角三つ生えたる鬼になれ さて人に疎まれよ
  霜雪霰降る水田の鳥となれ さて足冷たかれ
  池の浮き草となりねかし と揺りかう揺り揺られ歩け

デートをすっぽかしやがったバカヤロウ
角が三つも生えた鬼になっちまえ みんなから毛嫌いされるがいい
霜と雪と霰が降る水田に立つ鳥になっちまえ 足がこごえて辛い思いをしろ
湖に浮かぶ根無し草になっちまえ あっちでこづかれ、こっちでこづかれ、宿無しになっちまえ

*以上、野村意訳です。学術背景はないので文責はとれません! (^^;;
 きちんとした解説は後述する先賢の皆様の本でご参照ください。

あ、そうだ。なんでそれが「古楽」?ですよね。
古楽が、音楽が大量消費時代に入る(モーツァルト、ベートーベン以降)より前、すぐれて個人的な環境で楽しまれていたのと同じように、歌う人間の生身の身体が感じられるような気がするのです。日本の文学でいう和歌が洗練された形式にのっとって鑑賞されることを想定した「知」で構成された表現形式であるのと対照的に、「情」を直接ぶつけてくる。その意味では「いのり」「呪」と同族かもしれません。

源平争乱のさなかにあって身分は人の世の最高位だった後白河法皇が、自分で愛唱もし(歌いすぎて喉を三度もつぶしたそうです)、編纂までした梁塵秘抄。この法皇もどういう人だったんでしょうかね。
o(^-^)o ワクワク


私も全部目をとおしたわけではありませんが西郷信綱さんの著述が(昔の出版なので読みにくいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが)楽しめました。

湘南地区で行われるコンサート情報(クラシック、古楽関係)のページを新設しました。
掲載ご希望の方はぜひご連絡ください。
トップページの右方、下記のバナーをクリックしてアクセスしていただけます。
当面は月別のページでまとめるつもりです。

ConcertBanner

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老犬、逝く

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我が家の老犬が、みまかりました。
ドイツ駐在時代、私がチェコ出張から帰ると家族になっていたので、母犬がウィスキーという名前であったこともあってチェコ語でビールという意味の「PIVO ピーボ」という名前にしました。
掌に乗るぐらいだったのがあっというまに大きくなり、帰国時には空港で係官から「これは仔犬じゃない。仔馬だろ」と冗談を言われたのもなつかしい思い出です。
ちょうどこのホームページのトップに仔犬のGIF画像をアップした翌日に。これでこの飼い主を見守る後継者ができた、といわんばかりのタイミングで世を去りました。大きな犬ですし飼い主としては手間はかかりましたけど(手間をかけたのはもっぱら家内なのですが)、犬のほうは一所懸命に14年間家族を守ってきたつもりなのでしょう。
ピーボ、長い間どうもありがとう。おもしろいこと、楽しいこと、いろいろあったよね。


老犬、逝く

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我が家の老犬が、みまかりました。
ドイツ駐在時代、私がチェコ出張から帰ると家族になっていたので、母犬がウィスキーという名前であったこともあってチェコ語でビールという意味の「PIVO ピーボ」という名前にしました。
掌に乗るぐらいだったのがあっというまに大きくなり、帰国時には空港で係官から「これは仔犬じゃない。仔馬だろ」と冗談を言われたのもなつかしい思い出です。
ちょうどこのホームページのトップに仔犬のGIF画像をアップした翌日に。これでこの飼い主を見守る後継者ができた、といわんばかりのタイミングで世を去りました。大きな犬ですし飼い主としては手間はかかりましたけど(手間をかけたのはもっぱら家内なのですが)、犬のほうは一所懸命に14年間家族を守ってきたつもりなのでしょう。
ピーボ、長い間どうもありがとう。おもしろいこと、楽しいこと、いろいろあったよね。


夜来風雨の声

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昨夜から雨と風が強く、皮をむいて干したばかりの柿が濡れないか心配でまんじりともしなかったことであるよ。。。
なんて孟浩然先生はおっしゃいませんでしたね(笑)
もともと春の詩、干し柿の季節とは逆。
今日は風は強いけど日差しはくっきりと秋の風物。音楽とも楽器とも関係ありませんがアップしてみました。

(左がオリジナル、14日にアップした写真。右は21日の状態です。)

夜来風雨の声

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昨夜から雨と風が強く、皮をむいて干したばかりの柿が濡れないか心配でまんじりともしなかったことであるよ。。。
なんて孟浩然先生はおっしゃいませんでしたね(笑)
もともと春の詩、干し柿の季節とは逆。
今日は風は強いけど日差しはくっきりと秋の風物。音楽とも楽器とも関係ありませんがアップしてみました。

(左がオリジナル、14日にアップした写真。右は21日の状態です。)

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