古楽器輸入販売・ムジカアンティカ湘南|チェンバロ、クラビコード、TOROガット弦、バロック弦楽器、バロック弓、19世紀ギター、バロックトランペットなど各種取扱

各種弓入荷(2014.6月)

2014/06/22

イタリアに発注してあった弓が入荷しました
今回は、カルミニョーラが注文したものと同じ長さと重さのもの(通常のタルティーニ タイプの物より長くて重い)がおもしろいかと思います
また、バロック弓として標準的なタルティーニタイプ(ソナタ弓)もまとめて入荷しました。重さやバランスは個体差がありますので、早めに試奏にお越しいただけると各種お試しいただけます
さらにバロック後期からモダンに移行する時期のドッドやトゥルテのモデルもあります。是非試奏して違いをご確認ください

*試奏は必ず事前に日時のご予約をお願いいたします

Corelli.jpgコレッリ モデル
●L:64cm, HL:53cm, W:45g
●シャフト:スネークウッド
●短く、チップ(先端)が尖って軽い
フロッグはクリップ(はめこみ)式

●ダンサーズボーとも呼ばれます
●コレッリやビバルディなど早いパッセージが弾きやすい
Tartini.jpg
タルティーニ モデル ●L:71.5cm, HL:59cm, 48~54g
●シャフト:スネークウッド
●日本でバロック弓というとこのタイプをイメージ
●ソナタ弓とも呼ばれる
●長いフレーズも弾きやすく応用範囲が広いM
Carmignola.jpg
カルミニョーラ モデル
●L:74.5cm, HL:62cm, 57g
●シャフト:スネークウッド
●上のタルティーニタイプをベースにカルミニョーラの特注仕様と同じ長さ、重さで仕上げたもの。しっかりと弾き込みたい方に

Dodd.jpg
ドッド モデル ●L:71.5cm, HL:62cm, 57g
●シャフト:アイアンウッド
●ジョン・ドッド(1752-1839)はトルテと同時代のイギリスの制作者
●現代の弓に一般的なフルールやスライドはトルテが考案したと言われることが多いが
ドッドの弓にも見られる(平行進化?)

Tourte.jpg
トゥルテ モデル
L:73.8cm, HL:64.5cm, 50g
●シャフト:ペルナンブコ
●現代弓の基礎を作ったトルテ (1747 - 1835)のモデル
●父親や兄も弓作りで、区別してTOURTE LE JEUNE(若いトルテ)とも呼ばれる
●彼の弓は弓のストラディバリ(最高峰)とも言われます


DoddBow.jpg ドッドは偏屈な性格だったようです。教養もなく、自分の名前のサインもあやしいぐらいですが、天才肌だったのでしょう。常にお金には不自由したようです
弓の製法も極秘にして弟子はとらなかった。彼の肖像画はみあたりません。右の写真は2011年にオークションで$8,500で落札された彼の弓




F.X.Tourte_engraving_by_J.Frey_1818.jpg
F.X.トルテの肖像
弓作りの父と兄の下で、当初は時計職人に出されたのは有名な話です。後に時計作りをやめて家業(?)の弓作りになりました。当時はバイオリンの奏法も人間の声に近づけるべく微妙な表現を自在にできる弓が求められており、彼の弓はまさしくこの需要に応えた物だったのでしょう








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