古楽器輸入販売・ムジカアンティカ湘南|チェンバロ、クラビコード、TOROガット弦、バロック弦楽器、バロック弓、19世紀ギター、バロックトランペットなど各種取扱

ガット弦とちびのだめちゃんnewblue.gif

2010/11/09

普段からTORO弦をご愛用くださっているY先生のお弟子さん、愛称「ちびのだめ」ちゃんが、先生のガット弦の響きを気に入って、楽器が四分の三にアップグレードするのを待ちかねてTORO弦を張ってくれました

ガット弦をお使いの皆様は御承知のように、弦の太さ(テンション)のマッチングをとるのが大事なのですが、そこはY先生がサポートしてくださいました。弦長が短くなる=少し太めの弦、というのが公式ではありますが、楽器自体大きさがだいぶ違うことと、小3の女の子が弾くということで、弾きやすいテンションというのは公式どうりにはいかないようです(彼女の場合は4g弦は少し細めがあうようです)。何種類か試していただいた経過をお母様からご報告いただきましたので皆様のご参考に下記引用させていただきます。お母様、Y先生、そしてなによりもちびのだめちゃん、ありがとうございます!
nodameplayingRT_s.jpg nodameholdingRT_s.jpg
●最初にガット弦をはったときのちびのだめちゃんの感想:
「楽器を弾くと、弦を押さえる指からひじにかけてと、楽器に接触している鎖骨の辺りからおなかのほうまで音の響きが伝わってきて、まるで音が体の中に入ってくるような感覚」

以下、少し長くなりますが、お母様がくださったレポートをそのまま転載させていただきます:

●4月18日 弦の交換(*:交換した弦 全ての弦を太くする)
*E 062, 3xVarnish
*A 080, 3xVarnish
*D 106, 3xVarnish (Venice)
*G 074, SilverWound
張った当初、D線、G線は、ますます音が下がるようになりました。
ペグが硬かったということもあり、張り替えて2週間位は、ちびのだめの「低い、高い」という言葉を頼りに私が ペグを回して調弦していました。次のレッスンで、先生にペグコンポジションを塗りなおしていただき、ペグをスムーズに動かせるようになってからは、だんだんとちびのだめ一人で調弦できるようになりました

弦を太くした感想は、特にG線の残響が大きく感じ、ちびのだめとしては少し気に入らないようです。D線、G線は指で押さえにくくなったそうで、練習中、「もう嫌やー!」と投げ出すこともしばしば。。
よっぽど、最初に張ったガット弦の組み合わせが気に入ったのか、練習のたびに「細い方がいい・・」と言って いました

●5月18日 弦の交換(*:交換した弦 D線を太く、G線を細くする)
E 062, 3xVarnish
A 080, 3xVarnish
*D 108, 3xVarnish (Venice)
*G 072, SilverWound
D線はさらに太くなりました。太くなればなるほど、音が下がりやすくなります。弾いている途中でもD線の音が下がり、調弦しながらの練習が続きました。ただ、弦を押さえる指は慣れてきたようで、「しんどい」とか「痛い」とか言わずに、続けて練習できるようになってきました

●5月31日 弦の交換(*:交換した弦 D線を細くする)
E 062, 3xVarnish
A 080, 3xVarnish
*D 106, 3xVarnish (Venice)
G 072, SilverWound
やっぱり細い方がいいというちびのだめの意見をもとに、D線を細くしました
しかし、しばらく弾いていると、音が小さく感じられるので、やっぱり太い方がよい、と言い出しました。一旦、太くして大きな音に慣れてしまうと、音の小ささが物足りなくなるのでしょうか

●6月6日 弦の交換(*:交換した弦 A線、D線を太くする。E線は太さは同じで新しい弦に交換)
*E 062, 3xVarnish
*A 082, 3xVarnish
*D 108, 3xVarnish (Venice)
G 072, SilverWound
コンサート(6/12)前の最後のレッスンで、A線、D線を太くすることにし、交換しました
湿度が高くなってきた影響でペグが回りにくくなったそうで、家での練習では、また私がペグを回して調弦しています

レッスンの後、ちびのだめに「細い方が弾きやすいんじゃなかった?」と聞いたところ、「だって、コンサートで音が小さくてお客さんが聞こえないと困るし、『やっぱりガット弦は音が小さい』って言われたくないから。。」とのこと。先生がガット弦についてお話されてた中で、「昔の弦だから切れやすい、音が小さい、など、マイナス面を強調する人もいる」とおっしゃっていたことを気にしていたのだそうです
自分はとても気に入ったものだから、ガット弦は音がきれいだし、音量もしっかりしているということを証明したいのでしょうね。ガット弦の良さをより多くの人に知ってもらいたいという、ちびのだめの気持ちが切々と伝わってきました

*その後、ちびのだめちゃんはずっとガット弦になじんできて、お母様のお話では
「ちびのだめは『ガット弦以外は張りたくない!』というほど惚れ込んでおります。 調弦にも大分慣れてきて、あとは弾く技術がおいつくように、練習すれば・・ という状況です。」
とのことでした
11月にY先生の教室の発表会が予定されており、そのためにまた弦をご注文。ぎりぎりになりましたが、今日やっと入荷したので、早速お送りしたところです
E 064(3×V)
A 084(3×V)
D 108(Venice / 3×V)
G 072(SilverWound)

なんとか間に合って、発表会でちびのだめちゃんのすばらしい音をみなさんに聞いてもらえますように

newblue.gif

楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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