チェンバロCD C.P.E. Bach, Concertos
ミケーレ・ベヌッツィ氏が彼の愛するC.P.E.バッハのコンチェルトを、彼が率いるアンサンブルグループ「アルコメロ」とともに録音した会心のCDです
---CD中のライナーノーツからの抄訳---
主情主義(Empfindsamkeit) または stil empfindsamer (sensitive style) は18世紀中葉のドイツで起こったスタイルです。それは感情を取り扱う芸術表現であり、音楽は感情の言語ですから至上の手段とみなされました。したがって、最終目的は、感情を伝え、交信し、かきたてることなのです。C.P.E.バッハの"Versuch"では、間違いなくこの主情主義が表現されています。。。。
C.P.E.バッハは次の世代に影響を与えることになるスタイルを興したといえるでしょう。モーツァルトはとても謙譲の美徳に富む人とは言えませんが、次のように述べています。
彼(C.P.E.バッハ)は我々全ての父であり、ぼくらは彼の子供たちだ。ぼくらが学んだ全ては彼のおかげだ。これをみとめない奴は誰だろうが悪党にきまってる!
ハイドンはC.P.E.バッハに会う機会はありませんでしたが、彼の作品を徹底的に研究しました。また、ベートーベンの音楽はC.P.E.バッハの創作の影響を思い起こさせるものがあります。
C.P.E.バッハはライプチヒで学生であった19才の時に最初のコンチェルトを書きました。最後のハープシコードとフォルテピアノのためのダブルコンチェルトは彼の没年1788年に書かれています。彼はフレデリック二世の宮廷で過ごした間に36のコンチェルトを書き、その後ハンブルグに滞在した際にもこの形式の作曲を続けました。彼の全作品中では52のコンチェルトが残されており、彼のスタイルの展開と、主情主義の考え方をよく表しています。
リズムとダイナミズムのコントラスト、和声の緊張感、繊細さと詩情、刺激と驚きに満たされ、聴き手をその美とイマジネーションで魅了するのです。
Concerto in C minor Wq 37 |
1. Allegro assai 2. Andante ed arioso 3. Presto |
9'22" 6'32" 5!10" |
Concerto in G minor Wq 18 |
4.---- 5. Largo 6. Allegro |
8'32" 9'04" 6'41" |
Concerto in D major Wq 18 |
7. Allegro 8. Andante 9. Allegro di molto |
7'20" 6'21" 6'27" |
Ensemble Arcomelo
Clavicembalo: Michele Benuzzi
Violin I: Servio Bona, Ulrike Slowik, Michio Isaji
Violin II: Elisa Bestetti, Daniela Godio, Lorenzo Gugole
Viola: Paolo Turri
Violoncello: Valentina Ponzoni
Contrabasso: Sven Roessel
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