【本】スエーデンの王様

昔の本なのですが「スエーデンの王様」というタイトルの児童向けのお話を見つけました
タイトルでピンとくる方は相当な通ですね＾＾

中学生のツカサくんは、行方不明のおじさんの家で未完成のクラヴィコードを見つけます。作曲家のおじさんが、やはり未完成のまま残したクラヴィコード用のソナタ「モーニング・グローリー」を完成させるために、このクラヴィコード、あだ名が「スエーデンの王様」、を作りあげる決心をします。見たこともない楽器なので、構造の解明も必要。まずは英語の製作マニュアルの解読から

というお話。まさにズッカーマン社のクラヴィコード組み立てキットが中心にすえられたお話なんです
１９９２年出版。講談社。作者：那須田淳。絵：いせひでこ
残念ながら絶版になっているので、ぼくは図書館の放出品をネットで手に入れました

お話の中では、「英語マニュアル」で苦労する。販売元を探すので苦労する。部品の入手で苦労する。という部分が出てきます。まさに２０年近く前の状況を反映しています
いまは拙訳の日本語マニュアルがあるし、弊社をご存じであればあとの２点もクリア
でも実際の楽器作りそのものは昔より簡単になったわけではありません
英語のマニュアルと悪戦苦闘するのもまた楽しいかもしれないですね