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【CD】ヴィオールのソロCD二枚

2006/04/15

ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の名手、パオロ・パンドルフォのCDを二枚ご紹介します
二枚とも私の好きなCDです。ぜひお楽しみください。

一枚目は「A Solo」。 ヴィオールの音楽の初期のもの(15世紀欧州の各国でいろいろなバリエーションで聞かれたという「モニカのアリア」)に始まり、15世紀スペインのオルティス、16世紀イギリスのヒューム達、17世紀フランスのマレ、サント・コロンボを経てドイツへ。バッハやアベルの作品が並び最後はパンドルフォ自身の20世紀の作曲。
こう書くとなんだかハイライトサンプル曲集のように見えるけれど一曲一曲が珠玉の作品ばかりと言ってよい。時代や国にこだわらずヴィオールという楽器の音楽を楽しめる好適の曲集だと思う。

二枚目 「Monsieru De Sainte Colombe, Pieces De Viole」はヴィオールにテオルボ(またはバロック・ギター)による通奏低音をつけたものです。タイトルにあるようにサント・コロンブによるヴィオール曲集なのですが、おそらく彼の弟子による写本と思われるものをもとにして、一部に欠けていた通奏低音を補ったものとのこと。
ヴィオールの弓奏による柔らかく繊細なメロディーに撥弦楽器のリズミックな和音がからんで独特の柔らかな響きを作り出しています。17世紀ごろにはさまざまな楽器が自由に組み合わされて演奏されていたのでしょうが、この組み合わせもいいですね。カバーの絵は思わせぶりですが(ケースを開くと二人の人物が現れる)、サント・コロンブの肖像というわけではないようです。ロッテルダムの美術館にある17世紀の肖像画だそうですが、いかにもサント・コロンブとその弟子、というイメージですね。




なんか魅力的なCDですね!
まだ無伴奏チェロも聞いてないので、古典楽器ってものがどんな感じなのか?よくわからないのですが!
パンドルフォさんって無伴奏チェロと同じ奏者ですね!
ヴィオールの弓ってのがどうも気になって(^^:

ははは、せっかく手に入れたのに、聞く暇がない?
弓の写真、一本だけですがこのHPのヴィオールのタイトルページに使ってあります。モダンな弓に比べて全体にソリが少ないのと、先端がいわゆるパイク(かます)ヘッドになっているのが大きな違いかな?モダンな弓は斧のような形になってますよね。

あ、そうそう。てびちさん、古楽全般に興味がおありでしたら、もう一つ、別の記事でご紹介した「ベルサイユの音楽」っていうCDおすすめですよ。録音年代は古いけれど、音はとても新鮮な感じがしました。チェンバロもはいったアンサンブルの醍醐味。演奏者は、いまや大御所、と言える人ばかりですけど彼らが油の乗った少壮のころの演奏。

Nomさん
了解しました(^^)
でも一度になんでもできないタイプ(^^;
まずは無伴奏チェロを聴き込みます!!!
いいですよ!不思議な音色!
ちなみにカルザスさんは、まだ聴いてません(^^ゞ

楽器は在庫があれば全て試奏可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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